55V型有機ELテレビ「ウォールフィットテレビ」11月18日発売
パナソニックが壁掛けに特化した55V型有機ELテレビ「ウォールフィットテレビ」を11月18日に発売します。
このテレビは、昨年10月に発表されたスタンド型の「レイアウトフリーテレビ」、タブレット端末のように寝室やお風呂まで(防水モデルの場合)テレビをそのまま持ち込める「プライベート・ビエラ」と同様のコンセプトで企画されたもので、総称して「くらしスタイルシリーズ」として提案。画質・音質・意匠だけでなく、すまいや暮らしというアプローチからの商品提案として歓迎すべきだと思います。
特徴は、TH-43LF1同様、4K無線伝送方式を活用してディスプレイをアンテナ線との呪縛から解放したこと(とはいえ、無線スピーカー等と同様に、電源線の接続は必要です)。これにより、チューナー部分は目立たない場所に設置できるとともに、本体の薄型軽量化に成功しています。
その上で、壁掛け専用金具を付属。アートボードを壁掛けする要領で、石膏ボードの壁に細いピンのみで固定できます。
ちなみに、壁掛けを辞めるときには別売りのスタンド(TY-STR5L1、8,800円・税込)で対応出来ます。また、リモコンは赤外線でなくブルートゥースなのでチューナー部は隠れた場所に設置できます。こうした細かい心配りはさすがパナソニックだとおもわせます。
さりげないチャレンジ「画面振動スピーカー」
ところでこのLW1、画質や音にもこだわりが。
レイアウトフリーテレビはIPS液晶の43インチ。このLW1は、55インチ有機ELディスプレイを採用した本格使用です。
また、チューナー部に2TBハードディスクを内蔵したTH-55LW1と、別売りで外付け対応のTH-55LW1Lを用意。新4K衛星放送対応チューナー2基を含む3チューナーを搭載しています。
さりげなく興味深いのは、アクチュエーターを使って画面自体を振動させて音を出す「画面振動スピーカー」の採用。奥行約3.1cmの薄型を実現するためにとられた手法ですが、薄型テレビ発売当初ソニーなどが取り組んだものの、特許の問題や「重低音が出にくい」「画面が揺れると画質が…」等とあまり普及しなかった経緯があります。「一般的なBOX型スピーカーの音質になるべく近づけられるように独自の音声処理技術を用いて音響特性を補正しています」とのことですが、実機を体験してみたいものです。
「ウォールフィットテレビ」TH-55LW1、TH-55LW1L(オープン価格)は、2022年11月18日発売。
(資料提供:パナソニック株式会社)