吹替版が未ソフト化『セント・エルモス・ファイアー』、新録での吹替放送
『セント・エルモス・ファイアー』(原題: St. Elmo's Fire)を覚えていますか?
80年代を代表するデビッド・フォスターが作曲した主題歌「セント・エルモス・ファイアー(マン・イン・モーション)」を、“記憶喪失のギタリスト”との触れ込みのジョン・パーが歌ってビルボードNo1ヒットを記録。
映画自体も80年代青春群像映画の金字塔として語り継がれていますが、その吹き替え版はソフト化されていないのです。
このたび、そのオリジナル新録吹き替えバージョンが、CSザ・シネマで11月23日(祝・水)21:00より初放送されることがわかりました!
担当するのは、メインキャスト7人と同世代の今をときめく人気吹き替えキャストたち。
エミリオ・エステヴェス扮するカービー役には、アニメ『東京卍リベンジャーズ』花垣武道を演じた新祐樹。次のように意欲を見せています。
「僕がまだ生まれる前の作品の吹き替えを出来るのは、とても嬉しいです。カービーの情熱的なところや、演じるエミリオ・エステヴェスの細かなお芝居をしっかり汲んでいこうと思います。そこに僕の感じたものを加え、彼に共感しながら観ていただけたら幸いです。80年代の青春映画ですが、今この時代に吹き替えることで感じる部分がきっとあるはずです」
ロブ・ロウ扮するビリー役には、『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』でククルス・ドアンを演じた武内駿輔。
アンドリュー・マッカーシー扮するケヴィン役には、特撮ドラマ『ウルトラマンZ』でウルトラマンゼットの声を演じた畠中祐。新鮮な気持ちで吹き替えに臨むことがうかがえます。
「セント・エルモス・ファイアー、1986年の映画なので当然僕は生まれてないのですが、この作品の中にある今も普遍的にある気持ちを丁寧に拾いながら、繊細に演じることができたらいいなと思っております。頑張ります!!よろしくお願いします!!!」
デミ・ムーア扮するジュールズ役には、新アニメ『チェンソーマン』でパワー役に抜擢されたファイルーズあい。この企画に携われたことへの感謝を述べています。
「このような素晴らしいプロジェクトに携わることができ、そして役者として尊敬している先輩の皆様方とお芝居をすることができ、とても光栄です!今の時代の技術だからこそできる表現やフレッシュさで、皆さんに楽しんでいただけるように頑張ります!」
ジャド・ネルソン扮するアレック役には、アニメ『ハイキュー!!』影山飛雄を演じた石川界人。次のように抱負を語っています。
「かつて先輩方が吹き替えていた作品を自分が吹き替えさせていただけるとは思わず、今からソワソワしております。長い間愛され続けているセント・エルモス・ファイアーに参加できる喜びを噛み締めながら、真摯に向き合って演じていきたいと思います。若さ故の自信と葛藤と挫折に身を投じて、吹き替えの中で成長を表現できるように精一杯頑張ります」
アリー・シーディ扮するレズリー役には、アニメ『SPY×FAMILY』ヨル・フォージャーを演じた早見沙織。次のように意欲を語っています。
「青春を共にする7人の仲間と過ごしながら、自分の軸を持って生きていくレズリーの変化と成長を声でも表現していきたいです。当時の空気を反映した作品を今新しく吹き替えるということで、バトンを繋ぎながら幅広い世代の方々に今見るからこその魅力を感じていただけるよう、精一杯アフレコに臨みたいと思います」
メア・ウィニンガム扮するウェンディ役には、『劇場版 呪術廻戦0』祈本里香を演じた花澤香菜が担当。自身を振り返りながら意気込みを語っています。
「素敵な企画に参加できて嬉しいです!『セント・エルモス・ファイアー』は観たことがなかったのですが、大学卒業後のあの青春の日々への名残惜しさや、今この瞬間に人生が決まってしまうんじゃないかという焦燥感が蘇ってきました。ウェンディの悩みに寄り添いながら丁寧に演じたいと思いますので、まだ何者にもなれそうな期待と不安の中で彼らがどんな選択をしていくのか、ドキドキしながら見守っていただきたいです」
キャストと同世代の7人の声優達が大集結
この企画で音響監督・吹替演出を担当した依田孝利は、次のようにキャスティングに至ったいきさつを語っています。
「新録するにあたり、あらためて映画を見直しました。この映画が80年代を代表する青春群像劇となったのは、オリジナルキャストを同世代でそろえ、時代の気分をそのまま映画に吹き込んだことが、その一因ではないかと思います。声の出演も同世代をそろえるべきだと感じました。映画を見ているうちに“セント・エルモス”に集う7人のイメージと重なる吹替キャストのメンバーが1人、2人と頭に浮かんできて、それがたまたま同世代の役者でした。そこから少しだけ年齢を意識しつつも、ほぼ直感的なキャスティングを進め、イメージ通りの同世代の7人に出演をお願いすることができました。
今回メインキャストとして集まってもらう7人にとっては、この映画は親の青春時代のストーリーだと思います。それを彼らが見て、何を感じ、どう表現してくれるか楽しみです。
この映画を懐かしいと感じる世代の皆さんにも、この映画に触れたことがなく新鮮に感じる若い世代の皆さんにも楽しんでいただけたらと思います」
当時の若手スター7人による80年代を代表する青春群像劇
本作品は、社会の苦さを知った男女7人の青春模様を若手スターの豪華競演で描く傑作群像ドラマ。
ワシントンの名門ジョージタウン大学を卒業してから4ヵ月後、ビリーの起こした交通事故をきっかけに、7人の仲間たちが昔通っていたバーで再び集まります。
弁護士を目指すカービーはこの店で働いていて、ビリーもサックスを吹いています。銀行に勤めるジュールズは、妻子持ちのビリーと付き合うウェンディに別れを勧めます。一方、ジャーナリスト志望のケヴィンは、政治家を志すアレックと同棲中のレズリーに想いを寄せていて…。
『(吹)セント・エルモス・ファイアー【ザ・シネマ新録版】』は、CSザ・シネマで11月23日(祝・水)21:00〜、再放送は11月30日(水)23:15〜放送。