カンガルーを連想させるたっぷりとした座面──1948年の名作チェアが全世界限定100台復刻

「フォトゥイユ カングルー」特別限定製品100台 9月20日発売

フランスのデザイナー、ジャン・プルーヴェ(1901〜1984)が手掛けたラウンジチェア「フォトゥイユ カングルー」が、2022年6月の150台限定の第1弾につづき、世界で100台の特別限定製品として復刻されます。

特別限定製品のフォトゥイユカングルーは、ダークオークの本体と、ジャン・プルーヴェの工場である「アトリエ ジャン・プルーヴェ」のカラーパレットから選んだオフホワイトの「ブランコロンブ」の色を施した金属製の脚を組み合わせています。

 

座席のクッションには、柔らかな織生地であるブークレの明るい色味に、コントラストの効いたダークブラウンのパイピングをチョイス。

 

この復刻は、ヴィトラとジャン・プルーヴェの娘であるカトリーヌ・プルーヴェとの親密な協力により完成しました。

 

カトリーヌ・プルーヴェは、父が残した創造性の高いデザインを現代へと継承し、育み、物語を紡ぎ続ける強い意志を持っています。ヴィトラと彼女との実り豊かな協働関係は20年以上にも亘ります。

経済性と実用性が生んだ「プルーヴェらしさ」

デザイナーであり、建築家、そして経営者でもあったジャン・プルーヴェは、家具デザインを工学的な視点で捉えていました。彼の作品は素材の経済性とプロダクトとしての実用性を起点とし、その過程で自ずと「プルーヴェらしさ」ともいえる独自のデザインを確立しました。また、製品を量産する工業的な方式を作り上げた先駆者であった一方で、その時々の社会状況や環境、顧客の需要と要望に対して柔軟に応えました。

 

ジャン・プルーヴェが名付けた「カングルー」という呼称からは、彼のユーモアセンスがうかがえます。その名の通り動物の「カンガルー」を連想させるたっぷりとした座席は、重量をどっしりと後ろ脚に傾け、特別な快適さを生み出しています。

 

木製の肘掛けと背もたれを緩やかに支えるデザインは、荷重がかかる部分に太さを持たせる合理性に基づいています。

 

フォトゥイユ カングルーは、特徴的な外見に加え、金属使いの天才として知られるジャン・プルーヴェがオーク材をあえて用いているという点においても、プルーヴェ作品の中でひときわ異彩を放つ存在です。ヴィトラのチーフデザインオフィサーであるクリスチャン・グロッセンはこの作品について、次のように語っています。

 

「この木製のアームチェアは、ジャン・プルーヴェ製品を特徴づけるデザイン哲学を失うことなく、温かみある魅力を携えています」 

 

特別限定製品「フォトゥイユ カングルー」は、ヴィトラ公式オンランショップVitra Online Shop限定で、日本時間9月20日(火)19時に発売開始。前回の150台も早々に完売したので、下記リンクより「Early Access」登録しておくのが安心です。

 

[製品情報]

ジャン・プルーヴェ特別限定製品

製品名:フォトゥイユ カングルー

価格:550,000円(税込)

発売日:日本時間9月20日(火) 19時

https://store.vitra.co.jp/blogs/news/fauteuil-kangourou-2

▲一般販売に先駆けて購入できる「Early Access」登録リンクあり

 

(資料提供:Vitra)