コロナ禍で利用が増えている有料動画配信サービス
fy7dでは、巣ごもり需要に応じたホームエンターテインメントのあり方として、大画面&いい音で毎日が楽しめるホームシアターをオススメしています。
前回のブログで、いまこそ!ホームシアターがオススメという3つの理由を説明しました。
その中で、有料の動画配信サービスが豊かになってきたことを理由の3つめに挙げました。
わけてもコンテンツの量含めてもっとも利用されているのがU-NEXTという分析に基づき、ここでは、そのU-NEXTがコロナ禍で自社サービスがどのように活用されているかを紹介します。
半年に2度のスポーツの“祭典”が終わっても衰えない大画面ニーズ
U-NEXTの分析によると、2020年以降の緊急事態宣言の発令と連動して利用者が増加し、有料の動画配信サービスがホームエンターテイメントとして広く認知されたといいます。
逆にこのときは、緊急事態宣言が解除された21年10月以降は、利用者数は減少傾向に転じており、「在宅時間の長さ=有料の動画配信サービスの利用増加」が比例していると結論づけられています。
もっとも、21年に東京でのスポーツの祭典で連日映像にかじりつくようになると、閉会式の9月5日以降も映像を見たいという欲求は収まらず、その分が引き続き動画配信サービスへと向かったとみています。
今回の冬の祭典でも、多くの人が放送にかじりついて観ていたようです。また、別の分析でも、映画の中でもドキュメンタリーへの欲求が高まっていると報告されています。
センセーショナルでエモーショナルな物語を映像で!というニーズが増しているのです。
リビング視聴が増えた?「テレビ利用者」が急増
在宅時間の増加を受けて、視聴時間にも大きな変化が。
年間の平均視聴時間は、19年から20年で21時間(+30%)、20年→21年で14時間(+15%)となり、21年は平均105時間になり、コロナ以前の19 年と比較すると平均35時間増加しています。
在宅時間の伸びは、視聴環境にも大きな変化をもたらしました。
家族揃ってリビングで、大画面での視聴機会が増えたためか、「テレビ併用」が急増。
「テレビ利用者」は全体の約5割を占め、うち7割が「テレビ+α」の複数デバイスを併用していることが明らかになったといいます。
一方で、モバイルのみの利用者はコロナを機に激変し、全体の4割に。若年層の割合が高いデジタルサービスゆえ、そもそもモバイルファーストであること、自室にテレビやパソコンを所有していないこと、などの理由から依然利用割合は高いものの、移動の隙間時間にちょこちょこ観るのではなく、大画面でがっつり観るという人、あるいはテレワークしながらのながら視聴も増えているのかもしれません。
それを裏付けるように、1人あたりの視聴時間も利用デバイスごとに異なっており、TOP3は「テレビ+パソコン+モバイル」、「 テレビ+パソコン」、「テレビ+モバイル」の順になっています。逆に最も短いのは「モバイルのみ」です。
このように、複数デバイスの利用が急増したことで、1契約で最大4つまでアカウントを作成することができる「ファミリーアカウント」の利用者割合も増加。家族でそれぞれに使い分けたい、視聴履歴やレコメンドを“自分専用” に設定したい、子ども用にペアレンタルロックのかかったアカウントを使用したい、等の理由から、在宅時間が増えた20年5月頃から利用者割合が増加し、21年末時点では46%が利用、平均1.52アカウントが活用されています。
コロナ禍で促進された、動画配信サービスへのニーズ増
このように、コロナ禍で外出が規制され、家族が必然的にリビングに集まるようになったことで、fy7dの想定する「人が集うホームエンターテインメント」としてのホームシアターのニーズが、にわかに高まったと考えています。
コロナが去った後でも、時間と体は限られている以上、また、バーチャルで楽しめる手段が存在する以上、コロナ以前の生活に戻るとは考えられません。もちろん、実際に旅行に行ったり、ライブに行ったりする体験は何物にも代えがたいものですが、家庭でのリアリティあふれる「バーチャル」体験はもっと豊かになっていく、進化していくと考えています。
次回以降では、ホームシアターが単なる受動的な装置ではないことをお話ししたいと思います。