巣ごもりによるホームシアター需要の復調
コロナ禍による巣ごもり需要で、ホームシアターが再び盛り上がってきました。
コロナ明けで景気が復調しつつあるアメリカでは、ホームシアターが富裕層の贅沢品としてだけでなく、一般家庭で精神的な平穏を得るための基本的なツールとして見直されつつあります(米国ホームシアター業界誌CEPro「HOME THEATER SPECIAL REPORT:EXCLUSIVE RESEARCH、HOME THEATER’S BIG COMEBACK」最新版リポート)。
また、下左グラフの通りホームシアター業者の8割がコロナ禍で売り上げ増と回答しています。
ホームシアターのある「お宅訪問」取材経験と、オーディオ・ビジュアル、住宅・インテリアの最新情報をもとに考えると、日本でも「ホームシアター」をはじめるには絶好のチャンスと言えるのではないでしょうか?
理由1 大画面化が加速する
一昔前なら、夢の100インチなどと言って、天井に巨大なプロジェクターを吊って完全暗室にしなければ、大画面で映画などの映像コンテンツを迫力豊かに楽しめませんでした。
しかし今なら、薄型テレビがオリンピック需要に合わせて大量生産されて安くなりました。
さらに、20センチ先の壁に120インチを映せる超短焦点プロジェクターや明かりを残した部屋に適したスクリーンが登場してきました。
自宅のリビングに80インチ〜120インチの大画面を置くことは、もはや現実なのです。
理由2 デジタルの進化・・・小型でリーズナブル
オーディオビジュアル機器自体が、デジタル化によって小型軽量化し、手に入れやすくなったことも重要です。
大画面のある生活がどんなに素晴らしいか! まずはAmazonなどで買える数万円のLEDプロジェクターとスマホを繋いで、寝室の天井や壁に映してみて下さい。
そうしたら次に、リビングのテレビを100インチに置き換えたらどんなにすばらしいか、想像してみて下さい。
そして、素敵な収納家具と組み合わせてリビングをインタラクティブな空間にできたら、家族はもちろん、友だちにもうらやましがられること請け合いです。
理由3 ディスクメディアから配信へ
さらに、自宅で楽しめる映像コンテンツが圧倒的に増えたことが挙げられます。
これまでは、DVDといったディスクメディアが中心で、テレビ放送以外は買うまたは借りてきて再生するしかありませんでした。
ところがいまは、ネットワークにつなぎさえすれば、無料のYouTubeから有料の動画配信サービスまでが手許の操作だけで楽しめる。コロナ禍で増えたドラママニアにはたまらない世界が広がっているのです。
では次回は、この中で最も選ばれているというU-NEXTの視聴動向から分析していきましょう。