コロナ禍で、あこがれだったはずの「2拠点生活」が、必要に迫られて…という人もいるとか。
その場合、富裕層であっても、本宅よりスペースは限られる分、コンパクトでイイものを求める傾向がみられるそう。加えて、「スタイリストに丸投げ」ではなく、ひとつひとつ自分で吟味するお客さんが増えたのだそうです。
ここでは、そんなトレンド下で「AVボード」「テレビラック」と呼ばれる家具の2極化について考えてみましょう。
旭川の高級家具ブランド、カンディハウスは、メーベルトーコーと共同開発したパッケージ商品「A+(エープラス)」を打ち出しました。
これまで、カスタムで組み上げていく「セレクトファニチャーam」を廃盤にし、仕様から価格までをわかりやすくパッケージとして明確化したものに切り替えたのです。
木部は100%天然素材で、全工程をカンディハウスとメーベルトーコーが管理製造するので、注文方法はシンプルでも、商品自体は従来通りのクォリティ。
実はこの仕組みにした裏には、ネット通販で購入するような手軽さで商品を選んで欲しいということのほか、設計業務の効率化、さらには、カンディハウスが近年進めているエリアパートナー制度と密接に関係しています。つまり、さほど詳しい商品知識がなくても、エリアパートナーが説明・販売しやすくなるのです。
テレビは隠すのか、見せるのか?
かつての和室の床の間のように、現代のメインの空間はリビングで、その印象を決定づけるのがAVリボードです。
このA+は、薄型テレビの壁掛け文化を踏襲しながら、パネルに掛けることで機器の収納から配線までを家具と一体化することができる優れもの。あとでレイアウト変更も出来るし、都心近くに設けたセカンドハウスとしてのマンションにはぴったりだと思います。
一方で、床の間に美術品を飾るように、立派な天板にテレビを設置しようというプランも用意されています。ニーズも2極化しているということでしょう。